2007年08月21日
QDII枠更に広がる。
国家外貨管理局、個人の海外直接投資を試験的に解禁
国家外貨管理局は20日、個人による海外株式市場への直接投資を天津市で試
験的に解禁すると発表した。同市天津濱海新区を全国初のモデル地区に選定し、
香港の上場株式への直接投資を認める。
同局の発表によると、海外直接投資を希望する中国本土の個人投資家は、中
国銀行(3988)天津支店に外貨建ての海外証券投資口座を開設し、香港中銀国
際(BOCI)証券有限公司を通じて香港の上場株式を売買できる。初期的な措置
として投資対象は当面、香港証券取引所に上場している株式や関連金融商品に
限定される見通し。このほか、人民元を外貨に両替した後の元金や運用益はそ
のまま外貨として管理することが認められた。
これまで中国本土の個人による海外証券投資は、QDII(適格国内機関投資家)
制度を利用した間接投資に限られていたが、過剰流動性の増加を背景に、海外
投資ルートの拡大を通じて国内資金の海外流出を誘導する必要性が高まってい
た。同局は今回の決定を通じ、為替改革や国際収支の均衡を目指す考えを示し
た。なお、天津市は国務院から外貨管理に関する改革モデル都市として認可を
受けている。
ch_1 at 15:30│Comments(0)│